「痙攣(ケイレン)」 「ふくらはぎの予防テーピング」
2013/3/6(水)
於 国立スポーツ科学センター

講師:石野千枝氏
 (ケアステーション所属トレーナー)
@ 筋ケイレンのメカニズム
  筋肉は脳からの信号が運動神経を伝わって筋細胞に届くと動く。
  何らかの原因で運動神経が異常に興奮して連続した筋収縮をおこしている状態→筋ケイレン
A 筋ケイレンを起こす要因
  ・生理的要因 : 脱水状態、貧血、循環不良(発汗による水分不足で血行不良)、電解質異常
  ・肉体的要因 : 筋肉疲労、睡眠不足、柔軟性低下、急激な高強度の運動
  ・精神的要因 : 緊張、不安、ストレス(過度に続くことにより疲労が増す)
  ・環境的要因 : 気温、服装(過度にきついもので血行不良、着替えせずに体を冷やす)
B 好発部位  ふくらはぎ、大腿部、背筋、わき腹
C 対処法  ◎筋肉を温め血行を良くし柔らかくする+筋肉を動かす材料(電解質)を補給する
・ストレッチ : まずはケイレンをおこしている筋肉を伸ばす!
 楽な姿勢でゆっくり行う(急激に行うと筋断裂の恐れ)
・マッサージ : 軽擦法、擦る程度の軽い刺激で血行を促進させる ※揉んではいけない
・給水、電解質補給 : ミネラルを充分に含んだスポーツ飲料など(浸透圧の面でも薄めず飲んでOK)
 大量に飲む場合は糖分の取りすぎにならないよう水と半分ずつ飲むなど注意
 内臓に負担の無いよう、常温が望ましい
D 予防法 
・食事 : 電解質、糖質をしっかり摂る。カルシウム:マグネシウム(2:1)のバランスがGOOD!
・睡眠 : 個人差はあるが6〜7時間が適当
・筋トレ : 筋肉を付ける+柔軟性を付ける(筋肉が堅いと、筋肉があるが為にケイレンする場合もある)
・その他 : テーピング(キネシオテーピング)など
 → テニスをする前には
  ・温める(アップ) ・柔らかくする(ストレッチ) ・材料(電解質、糖質)を入れる(バナナなどGOOD)

ふくらはぎのケイレン予防テーピング 
<キネシオテープ>
 
 筋肉の血流を促し、筋肉の働きを助ける効果
 がありケイレン予防に有効!
 
 ケイレンを起こした筋肉には効果が無いので、
 必ずケイレンを起こす前にテーピングする
(幅5cmのキネシオテープ使用)
貼り始めのテープの角を切り落とすと
剥がれにくくなる↓
       

必ず、足首を90度にした状態で貼る→
足の裏(かかとの方)から70%の力でひざ横までテープを伸ばす
70%の力とはテープの幅が細くなるかならないか位が目安
ふくらはぎの内側、外側どちらから貼っても効果は同じ
貼り付ける最後の1〜2cmは伸ばさずに貼ると剥がれにくい
ケイレンを起こしやすい人は真ん中(筋腹)にも貼ると効果的
ひざ関節の下までで良い

最後に剥がれにくくする為テープの端部分を覆うように伸ばさず貼る



自分で貼る場合は、イスに座り貼り始めをかかとで踏んで貼っていくと、
足首を90度に保って貼ることができる
(腰痛がある場合はイスなどに足を上げて足首を90度にする姿勢で)

〜質疑応答〜
@ テーピング後にサポートタイツを履いても問題は無いか?
  →構わないが、効果は別のものなので相乗効果は期待できない。
A テーピングのマイナス面は?
  →一番のダメージは肌のかぶれ。
   又、テーピングは1〜2時間で効果が無くなるので出来れば1試合ごとに貼り直す。
   サポーターは効果が落ちないので、併用すると良い。
B 試合後のケアは?
  →基本は筋肉を温める・・・
   だがオーバーヒートした筋肉や古傷が痛む場合は試合直後に即冷やす!
   具体的には感覚が無くなるまで(15〜20分)流水またはアイシング。
   冷感に肌が弱い場合は「冷えたな・・」と感じる程度でもOK
   1日数試合(1時間以上空く)場合は、その都度冷やした方が良い。
   一度冷やしてから、アップして温め直す。